Paris Texas [映画のこと]
澄み切った空気に満たされた 満月の美しい冬の夜は
ヴィム・ヴェンダース監督の映画「パリ、テキサス」の音楽
ライ・クーダーのスライドギターを聴きながら ウイスキーを片手に
何もかも乾き 手にすれば粉々になり 全てが風に流されていくような
荒涼としたテキサスの風景に想いを馳せるのがピッタリではないかな。
と、ふと思い、この2〜3日、サントラの「パリ、テキサス」を聴いています。
まあ、テキサスに行った事が無いから、余計に思慕がつのる感じです。
1984年に制作された金字塔的なロードムービー。
ハリー・ディーン・スタントン演じる主人公トラヴィスが
絶望の果てに辿り着く街、テキサス州のパリス。
(確か、UK rock band の Travis はこの映画からバンド名をつけているはず。)
原作・脚本は俳優でもあるサム・シェパードの「モーテル・クロニクルズ」
監督・音楽・原作・主演、全てにおいて大好きなので
今まで観てきた映画の中で上位に入るお気に入りです。
ただ、ただ、愛し続けただけ。
あまりにも強く愛したから、全ては粉々に壊れてしまった。
映画最後、「のぞき部屋」のシーンはとても切なく。
2人の愛を象徴するかのような。
コメント 0