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Léon [映画のこと]






ニューヨークの片隅 唯一の友達、家族でもある

鉢植えの観葉植物と孤独に暮らすプロの殺し屋 レオン。

家族から愛を授かることなく

孤独感に包まれて暮らしている12歳の少女 マチルダ。

麻薬密売組織との事件をキッカケに

孤独な2人は 一緒に生活をするようになります。


親子ほど年の離れている2人の関係は

孤独というフィルターを通して 何かを補うように 心を通わせる。

レオンとマチルダ 2人の関係は様々な解釈をされるストーリーだと思う。


アパートを襲撃され マチルダを逃がそうとするシーン。

レオンは本当に落ち合うはずのレストランに行く気はあったのかな。

逃げおおせた後に 本当に2人だけの幸せな生活を望んでいたのかな。


孤独に包まれながら 生きてきた人間は

誰かを愛したい 愛されたいと願うよりも


あなたの幸せだけを願わずにはいられない。

あなたがいつも幸福で満たされ いつも微笑んでいてくれたら

それだけで 私は本当に幸せです。

それは 愛していたであろう人を失ってから気づく願い。


レオンの免罪符は マチルダ



And if I told you that I loved you

もし私が「愛していた」と言ったなら

You'd maybe think there's something wrong

あなたは「それは違う」と思うのだろう

I'm not a man of too many faces

でも私は幾つかの顔を使い分けることは出来ない

The mask I wear is one

被っているマスクは一つだけ



そして 私の免罪符は キミ

出逢う度に 思い悩む姿を見る度に

キミの幸せだけを願わずにはいられない。








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Love Is the Devil [映画のこと]


愛の悪魔(トールサイズ廉価版) [DVD]

Love Is the Devil フランシス・ベイコンの歪んだ肖像
監督:ジョン・メイブリー
1998年制作
画家フランシス・ベイコン:デレク・ジャコビ
愛人ジョージ・ダイアー:ダニエル・クレイグ



人間の欲望、失望、不安、恐怖をデフォルメし歪められた

肉体の中に表現しいているフランシス・ベイコンの作品。

有名な作品では ベラスケスの 『教皇インノケンティウス10世の肖像』を

モチーフにした 観ている者を混乱に陥れるかのような苦痛の絵



フランシス・ベイコン没後、アジアにして初、最大の展覧会が

今年の3月から東京国立近代美術館で開催されます。

フランシス・ベイコン展


とても好きなアーティストなので

作品と同じ空間に立ち、自分の目でしっかりと捉え記憶するためにも

是非とも観に行きたいと思っているのですが。




1999年に公開されたフランシス・ベイコンの半生

愛人ジョージ・ダイアとの出会いから別れまでを描いた

映画「Love Is the Devil フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」

自分の欲望のためだけに 作品を描きつづけた

自分を人を 痛めつける 傷つけられる時に 

カタルシスを得た微笑みを浮かべるフランシス・ベイコン



まるで快楽殺人者を描いたような映画。



作品展を観る前に映画の方も観られる事をおすすめします。







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Paris Texas [映画のこと]






澄み切った空気に満たされた 満月の美しい冬の夜は

ヴィム・ヴェンダース監督の映画「パリ、テキサス」の音楽

ライ・クーダーのスライドギターを聴きながら ウイスキーを片手に

何もかも乾き 手にすれば粉々になり 全てが風に流されていくような

荒涼としたテキサスの風景に想いを馳せるのがピッタリではないかな。

と、ふと思い、この2〜3日、サントラの「パリ、テキサス」を聴いています。

まあ、テキサスに行った事が無いから、余計に思慕がつのる感じです。


1984年に制作された金字塔的なロードムービー。

ハリー・ディーン・スタントン演じる主人公トラヴィスが

絶望の果てに辿り着く街、テキサス州のパリス。

(確か、UK rock band の Travis はこの映画からバンド名をつけているはず。)

原作・脚本は俳優でもあるサム・シェパードの「モーテル・クロニクルズ」

監督・音楽・原作・主演、全てにおいて大好きなので

今まで観てきた映画の中で上位に入るお気に入りです。


ただ、ただ、愛し続けただけ。

あまりにも強く愛したから、全ては粉々に壊れてしまった。


映画最後、「のぞき部屋」のシーンはとても切なく。

2人の愛を象徴するかのような。






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サウダーヂ [映画のこと]









富田克也監督、空族(KUZOKU)制作の映画『サウダーヂ』


先週の日曜、この作品の情報などを頭に入れずに観てきました。

いや!ホントにすっげえ、面白かったです!!

インディペンデント映画って、自分達だけで楽しかったら、

それでOKなトコロがあるような気がしていました。すみません。

本当に心から、すみません。

全国どこの地方都市が抱え込んでいるだろう暗部、恥部。

街の空洞化、シャッター商店街、ゴーストタウン。

低賃金の労働者、移民、派遣、都会の寓話を語る女の子。

出口の見えない苛立ちをHIPHOPにのせるラッパー。

温かい牛乳に出来る膜のように、薄っぺらでベタつく行政。

詐欺まがいの儲け話にしゃかりきになる自称、若手実業家、政治家。

山梨県甲府市を舞台にした群像劇。いろいろなストーリーが絡み合っていく。

私の住んでいる街を背景にしても違和感がまったくない。

まるでデジャブのような。

うわべだけは、街は発展しているように見える。

だけど、実は隙間の隅々まで閉塞感で満たされている。息苦しい。

主人公の精司がタイ人ホステスのミャオに

一緒にタイに行って暮らそう!と言う気持ち

よく分かります。何かをキッカケに、この街から出て行きたい。

街に自分に見切りをつけたいのです。

でも、きっと、どこに行っても同じなんだろうね。



上映後に富田監督、脚本家相澤氏、カメレオン俳優の野口雄介氏による

トークセッションがありましたが、3人ともに熱い!!映画について熱く語る。

映画が封切りになってから1年。

様々な賞をたくさん取られ、世界でも反響を呼び話題になっている映画『サウダーヂ』

なのに、富田監督が「甲府市では、いまだに上映されない。」と言われていました。

笑っちゃうね。自分達の汚いモノは見たくないというワケなのかな。

私も見ない振りをしちゃうけどね。

目隠ししたままじゃあ、きちんと歩けませんよ。綺麗なモノさえ、見る事も出来ません。


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In the Heat of the Night [映画のこと]

In the Heat.jpg




今、全国25劇場で『午前十時の映画祭』というのをやっています。

数多くの映画ファンが推す、1950年代から70年代を中心に
選ばれた名作といわれる映画を、毎朝十時から1年間にわたって上映する企画です。

松江市の映画館でもこの企画に賛同されている事が、とても嬉しい事で。

12月1日から7日まで夜の大捜査線「In the Heat of the Night」が上映されます。


フィラデルフィアの敏腕刑事ティッブスとミシシッピーの無骨な警察署長のギレスピーが

人種差別が色濃く残る南部の小さな町で、反発しながらも事件を解決していきます。

刑事ティッブスを演じるシドニー・ポワチエが何しろめっちゃくちゃスタイリッシュで

子供心になんてカッコ良いんだろうと、映画の世界に惹きつけられたのを

今でも覚えています。

大人になって分かったIn the Heat of the Night

サントラはクインシー・ジョーンズ。主題歌をレイ・チャールズが歌っていました。

映画の場面とともにレイ・チャールズの歌声が重なる素晴らしい動画を発見!

Ray Charles - In the Heat of the Night


原作は、ジョン・ボールの『夜の熱気の中で』 今は絶版のようです。

図書館で借りて読むしかないですね。 再版を望みます。



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すーちゃん まいちゃん さわ子さん [映画のこと]

20120920_suchan_v.jpg


















イラストレーター・エッセイストの益田ミリさんのコミックエッセイ

すーちゃんシリーズが映画になるようです。

『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』

うん。ちょっと。すーちゃんイメージとは違うような。(*^_^*)

でも、こればっかりは出来たものを見て判断ですね。

なかなか、原作の特にコミックとなるとイメージが定着しているから

むずかしいと思います。

原作のまったりゆったり、ちょっと切なくの雰囲気が出たら良いですね。


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