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THE BODY ARTIST [本のこと]


ボディ・アーティスト (ちくま文庫)


作者: ドン・デリーロ
出版社/メーカー: 筑摩書房
発売日: 2011/07/08
メディア: 文庫




新聞の書評に載っていた「天使エスメラルダ 9つの物語」が

とても気になったのだけど。

現代アメリカ文学の巨匠と言われていても

ドン・デリーロの作品を なにひとつとして 読んでいないから

手始めに 文庫化となった 「ボディ・アーティスト」

読み初めてみた。

なによりも 表紙に使われているエゴン・シーレの 絵に惹かれたから。



最愛の夫を 自殺というカタチで 失った女性の 再生の物語

というと とても 安易な内容を 想像するでしょうけど。


まだ途中までしか 読んでませんが

ドン・デリーロの 硬質で 優美な 文章に ときめく


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「どれぐらいか知っている」と彼は言った。

「この家がどれくらいか知っている。海辺に孤立して alone by the sea


タトル先生の口から発せられた言葉の深い反響に、彼女はある公式を読み取った。

四単語のみ。しかし、彼はそれによって彼女を相対立する環境の中に捉えたのだ。

屋内であると同時に屋外。

家と、その外に広がる海の惑星。

そして「孤立して alone」という言葉が

いかに彼女と家との両方を指し

「海 sea」という言葉が

いかに孤立という意味合いを強化しながらも

積極的な解放を示唆しているか   本に囲まれた自己の限界から逃れる手段を。


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ひとり残された 彼女の心を 簡潔に 美しい 文章で 表現されている  

Alone By The Sea



図書館で 見かけた ドン・デリーロ著作「墜ちてゆく男」を

今度 絶対に借りて 読もう。








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